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天体が苦手な子に、何をさせるか

天体は、動きを覚えるのではなく、位置関係を自分で描けるようにする単元です。位置関係が分かれば、月の満ち欠けも分かるし、最難関で出てくる会合周期も解けます。覚えることと考えることを、ここでも分けます。
まず「右から満ちて、右から欠ける」を覚えていい
最初は、丸ごと覚えて構いません。月は新月から右から満ちて満月になり、満月から右から欠けて新月に戻る。これを先に覚える。かけ算の概念を理解する前に、九九を覚えたのと同じです。覚えてから、理解が追いつく順番でいい。
止まるのは、ここで終わる子です。「右から満ちる」を覚えただけでは、公転の図を見せられたときに、どの月がどの形かが分かりません。問題は、覚えた言葉ではなく、位置関係で聞いてきます。
なんで右から満ちるのか
覚えたあとに、一度だけ聞きます。なんで右から満ちるのか。答えは、太陽と地球と月の位置関係です。月は自分では光らず、太陽の光が当たっている側だけが見える。地球から見て、太陽がどちらにあるか。それだけで、月の形は決まります。
ここまで来ると、天体は暗記の単元ではなくなります。覚えるのは位置関係の図だけ。あとは図から読む。この図を白紙に一人で描けた子は、月の問題がほぼ全部解けます。早い子で 1 週間、苦戦する子で 1 か月です。
条件を分解する、連想ゲーム
位置関係が入ったら、次は条件を変えます。じゃあ、観測地点が北半球ではなく南半球だったら、どうなるか。あ、逆立ちしているから、逆だ。じゃあ、月ではなく金星だったら。あ、太陽の近くにしか見えないから、夕方か明け方だ。
こうやって、要素を分解して、条件を分解して、一つずつ連想していく。天体はこの連想ゲームができる子が強い。「星が動く」という言葉に混乱して、恒星と月と惑星をごちゃ混ぜにしている子は、まずここで分けるところから始めます。
最難関では、会合周期
最難関で出てくる会合周期も、同じです。地球と惑星が、それぞれ別の速さで太陽のまわりを回っている。次に並ぶのはいつか。位置関係が頭の中で動く子には、算数の旅人算と同じに見えます。位置関係を描けない子には、ただの難問に見えます。差がつくのはここです。
天体は、丸暗記で乗り切りにくい分、一度分かると差がつく単元です。しかも、位置関係の図は一度描けるようになると、簡単には忘れません。模試の前に軽く見直すだけでいい。「天体はできる」と言える子は、理科全体の点が上がります。
