記事 2026-11-01
暗記が苦手な子に、何をさせるべきか

「暗記が苦手」と一言で言われますが、中身は二つに分かれます。覚えること自体が足りていないのか。覚えてはいるのに、テストで出せないのか。インプットの問題か、アウトプットの問題か。ここを見極めずに「もっと覚えなさい」と言っても、効きません。
理由でつなげば、覚えるものは減る
インプットが足りていない子に多いのは、一つ一つをバラバラに覚えようとしていることです。つながりがないので量が多く見え、すぐ抜けます。
気体の集め方を例にします。覚えるのは、まず水に溶けるかどうか。次に、空気より重いかどうか。この二つが分かれば、集め方は決まります。水に溶けなければ水上置換。溶けるなら、空気より重ければ下方置換、軽ければ上方置換。集め方そのものを覚える必要はありません。習っていない気体でも、同じです。大事なのは「なぜその集め方なのか」です。
では、なぜ空気より重いのか。これも、最難関を目指す子は習います。なぜ水に溶けるのか。これはなかなか難しい。だから、頑張って覚えるのは「水に溶けるかどうか」だけです。それも、水溶液の名前から連想できるものが多い。炭酸水に溶けているのは二酸化炭素。だから二酸化炭素は水に溶ける。酸素は水に溶けにくい。溶けにくいから、血液の液体(血漿)に溶かしたままでは運べず、赤血球に結びつけて運んでいる。気がつけば、人体の単元につながっています。
興味や関心は、本来こういうものです。柵を立てて、その中を必死に覚えるものではありません。「これだけ覚えておけば」という覚え方は、一見便利で簡単ですが、すぐ忘れますし、意味のないものが多い。覚えられないのは、覚え方の問題です。何を覚えるかの取捨選択の問題ではありません。
出せない子には、演習
覚えているのにテストで出せない子は、アウトプットの仕方が下手なだけです。知識はあるのに、聞かれ方が変わると出てきません。足りないのは、聞かれ方のパターンです。これは、ひたすら演習でどうにかなります。問われて、思い出して、答える。この回数を増やすほど、聞かれ方に慣れます。
理科の暗記アプリ vs忘却は、ここで使います。覚えるためではなく、出す練習のためです。スマホで、短い時間で、繰り返し問われる。これがアウトプットの回数を稼ぎます。学習アプリ StudyDome で使えます。
理由でつないで覚え、問われて出す。この二つがそろうと、覚えるものが減り、出せるようになります。そこまで行った子からは、「暗記が苦手」という言葉が出てこなくなります。